南優子ダイエット 日記２
ダイエット生活・・・
食べないことで５ｋｇ痩せて少し自信が出てきた頃に
「痩せたから少しくらいなら」というごほうび感覚で食べたつもりが
「もっと食べたい」という止まらない食欲が湧き出てきてドカ食いをしてしまいました。
その日から、これまでのように簡単には食事制限ができなくなった私は
意地だけで体重を落とすという最悪の状態に陥ってしまったのです。
それでもダイエットをやめるどころか新たなことを次々と取り入れていきました。
・栄養が摂れそうな置き換えダイエット。
・痩せる効果があるというお茶とサプリ。
・痩せるつぼに電気を流し、痩せるという下着を常に着用。
・体に空気圧をかけ、「痩せる」と書いたクリームをぬりたくり
エステで購入した機械（確か４８万円くらい）で高周波を当てる日々。
１７歳の学生が痩せるためにエステに通ってさらに４８万円もする機械を購入・・・
今考えると私自身が信じられませんが、たとえお金がかかってでも
どんな手段を使ってでも痩せたいとしか思えませんでした。
さらに通える範囲内のエステに片っ端から手を出してしまったため
１６歳から夜遅くまでアルバイトをして貯めたお金を使い果たした上に
毎月入ってくるお給料もつぎ込んでしまったのです。
お金がないけど痩せたいと思っている状況の中で、エステティシャンに
未成年でもローンを組める方法を教えてもらった私は
すぐにローン会社からお金を借りて、週に２回のペースでエステに通い詰めました。
なのに体は痩せることもなく、コースが終了となってしまい
ダイエットに総額３２０万円以上も使い込んでしまったのです。
借金と太った自分だけが取り残されて
本当に気がおかしくなるかもしれないという真っ暗闇のどん底に落ちてしまいまし た。
「ここまで必死に頑張っても痩せないのは私だけ・・・」
こんなことばかりを考える毎日を家に閉じこもって過ごしていたある日。
「細い人って何してるんだろう・・・」
上手く言葉に表せないのですが、本当に「何か」が見たのです。
服飾の学校に通いながら、モデルさんや美容に関わる方々が山ほど身近にいること を全く考えもせず、自分の体重しか見えていなかったことにやっと気付いたのです。
その日から食い入るようにスタイルが良くて綺麗な人の観察をしていると
痩せている人には共通点があることを発見しました。
これをヒントに、１８歳になったばかりの私は学校の勉強なんてそっちのけで
人間の体にのめりこみ無我夢中でした。
今もダイエット界で活躍されているの方々をはじめ、人間の体についての書籍や実 験資料
あらゆる情報を読み、聞き、調べ、実践、考え、また実践、調べる、実践・・・
そんな毎日を送り、１ヶ月が過ぎる頃にこれまでと違うと感じました。
「今までよりも食べているのに太らない・・・？」
最悪の状態にまで代謝が落ちていたはずなのに、明らかに痩せはじめてきて
半年が経つ頃には私よりも周りが驚きを隠せないという感じでした。
以前は馬鹿にしていた先輩たちがやつれるどころか笑いまくっている私の姿を見て
間違いなく羨ましがっている空気。
驚くのも羨ましがるのも当然です。
食べることしか考えられなかった
５５ｋｇの頃。
４１ｋｇにまで落ちてしまったので
この後４６ｋｇに戻しました。
何をしても痩せなくなり、食べたら太る、しかも食べだしたら止まらなかった私が
夢としか思えなかった「痩せていることが当たり前の人」になることができています。